【経験談シェア】適応障害について! 〜うつ病との違いと症状〜
こんにちは!
完璧以外許せない、あなたのライフコーチの「もとあき」です。
今日は僕の経験談をシェアです。疲れ切ってしまう前に自らの手で予防してほしくて書いています。
会社員時代、僕は上司との人間関係が上手くいかず、「適応障害」という診断をされました。
自分では診断が下るまで、「自分が病気だ」なんて全く思っていませんでした。
「頭痛が収まらないのと、睡眠が全然とれないんですよね」って診察に行ったら、「本来の状態から程遠いです」と言われて、薬を渡されたんです。
まぁまぁ危ない状態だったそうです。
しかし、ふと思いました。診察以前、僕は友人に愚痴を漏らして、それを共感してもらってた…何なら「オレも同じやわ〜」って言ってもらってた。
ということは…
「これ、みんな気づいてないだけちゃう?」
そこで、執筆に至った訳です。
まずは知ることで予防出来ます。
「仕事めっちゃしんどいわ」とか「辛いけど、みんな同じやし頑張らな」と思ってる方に届くと嬉しいです。
※今回の投稿はあくまで僕の経験です。自己判断は止めて、専門家に相談してください。
目次
そもそも適応障害って、どんな病気?
ストレスによって起きる、社会的機能が著しく障害されている状態
WHOの診断ガイドライン(ICD-10)によると
ストレス因により引き起こされる、情緒面や行動面の症状。社会的機能が著しく障害されている状態
ストレスとは「重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活上の出来事」です。ストレス因は、個人レベルから災害など地域社会を巻き込むようなレベルまで様々
https://medicalnote.jp/diseases/%E9%81%A9%E5%BF%9C%E9%9A%9C%E5%AE%B3
僕が経験したパターンの場合、ストレスは「上司との人間関係」、「仕事の量」、「異動を2年間断られ続けている」などなどですね。
でも引用にもある通り、何にストレスを感じるかは人によって千差万別なんですね。プライベートのことだったり、本来関係ない地域の災害だったり様々なんです。
うつ病との違い 〜重要なのはストレス因があるかないか!〜
皆さんは、「なんか精神的に疲れた=うつ病」と思っていませんか?「めっちゃ失敗して、心折れたわ」とかも口にしてませんか?
そのせいからか、「心折れた=うつ病」と思っている方が、めっちゃ多いように思います。実はそれ間違っています
上述したとおり、適応障害は「ストレス因により引き起こされる症状」。つまり、「心折れた=適応障害」なんです。
実は典型的なうつ病の方の場合、発病のきっかけが明らかではないことが多いのです。
それに、そもそも、うつ病という病気が医学的に注目され、概念が確立してきた理由の一つには「どうも、明らかな誘引なしに、うつ状態になる人がいるらしい」という事実の発見があるのです。
そこから、「ストレスに対する反応でなしに発症するのであれば、むしろ、自発的にうつ状態になってしまう、体質的な、(脳の)病気があると考えるべきでないか」と考えられ、「心の病気ではない、脳の病気である、『うつ病』」という概念が確立された
普通、皆様が考えられる、「ストレスに対する直接の反応としての、『うつ状態』」は、病気として何と言うかというと、それを医学的には「適応障害」と呼ぶわけです。
https://www.iidabashi-mental.jp/information/archives/post-450.html
そもそも「うつ状態」という症状があって、その原因が分からないものを「うつ病」と呼ぶことになったんですね。
そして、それが起きた要因が明らかな場合を「適応障害」と呼ぶ、と。
「うつ状態」と「うつ病」を混同されてることもありますね。
「うつ状態」は、あくまで「症状」。「うつ状態」を「発熱状態」とするならば、「適応障害」や「うつ病」は「風邪」とか「肺炎」等の病名になるわけです。
・ストレス因により引き起こされる、情緒面や行動面の症状。社会的機能が著しく障害されている状態
⇨ストレスとは「重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活上の出来事」であり。ストレス因は人により様々。
・うつ病との違いは「発症のきっかけがあるかないか」
「もとあき」が経験した適応障害の症状
感情の起伏が激しくなる
何か面倒事が起きたり、上手くいかなかった時に、度を超えて怒ったり、めちゃくちゃ落ち込んだりします。
自分の想定通りにいかないと、不機嫌になる感じ。すれ違う人がちょっと近くを通っただけで「喧嘩売られたんかな?」と思ったこともありました。
周りが皆、敵に見えているような状態でした。
心の浮き沈みが激しくなり、ますます心が疲弊していく。そして、また心が過敏になる…そんなサイクルでした。
力や距離感がコントロールできない
なんか、こう書くと「力が暴走している…!」少年ジャンプ感が出ますが(笑)
ただ、本当に力のコントロールがアバウトになります。
例えば、コーヒーカップを置く時に、勢い余って中身が一部こぼれてしまう(そもそもそれを気にしなくなっているのもあります)、とか。
声の大きさがコントロール出来なくて、相手をびっくりさせてしまう(元から声はでかいけど)とか。
扉を閉める時に「バンっ!」と音が大きくなったり。
身体が重すぎて動かない
初動が半端なく遅くなります。そもそもスタートが切れません。
メールを打つのも、電話をかけるのも遅い。家事をやる気も起きず、食器の片付けや洗濯物、掃除が溜まっていく一方で、気分も塞がっていく。
そんなサイクルに入っていました
起きられない
ベッドから起きられません。こう書くと、「甘えやろ」って思われる方もいらっしゃるかと思います。
本当に起きないんですよね。「甘え」では片付きません。
元々、自分の会社は始業が8:00。入社時は7:40頃にはフロアに入って、仕事が万全の状態で始められるように準備をしていました。
しかし、調子が悪くなってからは、毎日毎日ギリギリ。7:59ころにデスクに着いて、肩で息をしながら打刻しているような日々でした。
寝られない
寝られないのは有名ですね。医者からも「早朝覚醒ありますか?」と聞かれました。
でも、これほんとに侮ると大変なことになります。
僕の場合は3つのパターンがありました。
- 寝ようとすると、嫌なことがフラッシュバックしてきて、思考状態に入り寝られない
- 4:00頃に目が醒めて寝られない(早朝覚醒)
- そもそも次の日になるのが嫌だから寝ようとしない
あくまで僕の経験ですが、睡眠がとれないのは非常に危ないです。
また何らかの睡眠障害があると、知能指数(IQ)が5~8ポイント低下する、とスワート氏は指摘する。われわれは寝不足で多少意識がもうろうとしていても、普通はそのまま仕事を続けてしまうが、多くの研究で、一晩眠らないとIQは1標準偏差下がることが分かっている。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35066831-2.html
他にも、意識が飛ぶとか記憶無くなるとか色々起きます。
ちなみに僕は、ボーッとしてて右折信号無視で切符切られたことがあります。
睡眠だけはきっちりとるようにしてください
理由もなく涙が出る
これも、文字面だけ見たら大分危ないですよね。
具体的な場面で言うと、「帰路に着いた時」「家に帰り着いた時」とかですね。
嫌だったことがフラッシュバックして、感極まって涙が出てくる感じ。
一番僕がびっくりしたのが、「夜寝ててふと目が醒めたら、涙が止まらんかった時」です。
「悲しい」「辛い」とかではなく、勝手に涙が出てくるんですよね。
そのときに初めて「あ、僕って辛いんや」と自覚することが出来ました。今思えば、身体のSOSだったのかもしれません。
酒やコーヒーが止められない
特に酒はひどかったです。
最初は「ストレスを発散するため」兼「寝付くため」という理由で、ビールを飲み始めたのがきっかけでした。
元々、お酒は強くないので350ml缶のビール1本でヘロヘロになっていました。ものすごく気持ちよかったのを覚えています
ですが、だんだん「酔っている状態」が普通になってきて、350mlがロング缶になり、1本が2本になり、どんどん増えていきました。
その酔った状態も「無気力」や「集中力の欠如」に拍車をかけていたのかもしれません。
その無気力に喝を入れるために、コーヒーを何杯も飲む⇨興奮状態で寝られなくなる⇨ビールを飲む⇨無気力⇨コーヒー…というサイクルになっていました。
タバコやレッドブル、モンスターなどの飲料を大量に服用している友人もいたので中毒性のあるものには注意してください。
まとめ
1.感情の起伏が激しくなる
2.力や距離感がコントロールできない
3.身体が重すぎて動かない
4.起きられない
5.寝られない
6.理由もなく涙が出る
7.酒やコーヒーが止められない
自己判断はダメ。思い当たったら、迅速に専門医へ!
最後までご覧いただいて、ありがとうございました。
「同じだなぁ」と思った項目はありましたか?世の中では「甘え」と言われることも多い症状かもしれませんが、そんなの関係ありません。
ほっとくと、薬の処方までされたり、休職までいってしまうことだってあります。
復帰まで大きな時間を要し、せっかくの一度きりの人生の瞬間を「正常な状態にもどす」ということに使ってしまうことになります。
「やばい」とおもったら、さっさと病院を予約しましょう。ギリギリまで耐えたらダメです。
なぜなら、心療内科の初診は短くても2周間ほど待たなければいけないことが多いからです。
しんどい状態から、2周間も待たされたら、本当にがっかりします(経験済)
周りの方で今回の症状に当てはまる方がいらっしゃったら、さり気なく病院を薦めて頂けると嬉しいです。
今回も最後までご覧いただいてありがとうございました。